柔道整復師の資格といえば接骨院を開業できる権利のある資格です。
そんな資格を取った私は接骨院を開業せずにパーソナルジムを始めました。
今回はその理由について紹介していきたいと思います。
✔️この記事の内容
・現在、柔道整復師として接骨院を開業している人、勤務している人の参考になる
こんな感じです。
では早速みていきましょう。
目次
柔道整復師の私がパーソナルジムを開業した理由
柔道整復師とは
そもそも柔道整復師ってなんなの?と思う方もいるかもしれないので解説していきます。
大学や専門学校を卒業し、受験資格を取り、国家試験を受けて合格すると厚生労働大臣免許の柔道整復師となります。
柔道整復師の資格を取得した後は、臨床研修などを行い、「接骨院」や「整骨院」を開業することができます。
また勤務柔道整復師として病院や接骨院などで働くことも可能です。
柔道整復師の業務
外傷による、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷などのケガに対して整復や固定を行います。
保険が適応できる
柔道整復師の特徴として健康保険を使うことができるということです。
柔道整復師になった理由
私が柔道整復師の専門学校に行こうと思ったのは高校3年生の時です。
特にやりたい事もなく、ずっと野球をやっていたので何かスポーツに関わる仕事がしたいなと思い柔道整復師だったらスポーツ選手のリハビリとかでスポーツと関われるかなくらいの気持ちで入学しました。
接骨院で働いたことがない柔道整復師
実は私は柔道整復師ですが接骨院で働いたことがありません。
専門学生時代から整形外科クリニックでバイトしていたり、資格を取ってからも病院勤務だったので接骨院経験はありません。
というのも柔道整復師になったからには骨折や脱臼を治療してみたいと思っていました。
接骨院で働いても骨折や脱臼の患者さんはほとんど来ないので、それだったら病院で働きたいなと思ったのです。
ジム開業を決意した理由
治療の難しさを痛感する
病院で働いていても来られる患者さんのほとんどは慢性の疾患がほとんどです。
骨折や脱臼は1日に1回あるかないかくらいのものです。
俗に言う「肩こり」や「腰痛」の患者さんが多いのですが、そういった方の治療ってすごく難しいと痛感します。
治療した時は「楽になった」「軽くなった」といってもらえてもまた数日経つとそのような症状はすぐ戻ってしまいます。
そこで思ったのが、日常生活の姿勢の悪さ、自分の体重に対して筋力が弱い、運動不足、柔軟性不足など根本的な部分が改善されないとこれは良くならないんだなと思うようになったのです。
保険請求が厳しくなる
少しずつ柔道整復師が使える保険の請求が厳しくなってきていました。
これは保険請求を使って不正を行ったりする接骨院が摘発されるような事もあったり、高齢化社会に伴い医療費を削減させるような目的もあったのでしょう。
一昔前は柔道整復師はとても儲かるいい仕事だったのらしいですが、今ではなかなか厳しくなっています。
接骨院の乱立
柔道整復師の学校が一気に増え、それと同時に多くの柔道整復師が誕生しました。
すると接骨院が増えるのは当然ですよね。
お住いの地域でも、商店街を歩けばいくつも接骨院があるなんていうところも多いと思います。
これではなかなか他の接骨院との差別化も厳しくなり、競争が激化するのは目に見えていました
パーソナルジムが認知され始めていた
またこの時、ちょうどパーソナルジムが◯◯ザップさんなどの影響で認知されていた頃だったので、これはチャンスかなと思い、ジムを開業することにしました。
これはジムを開業してから感じたことですが、◯◯ザップさんの影響はかなり大きかったと思います。
◯◯ザップさんのイメージは高額、食事制限がきつい、トレーニングがしんどい、リバウンドする。このようなイメージを持たれていたので私は料金設定を◯◯ザップさんより下げ、食事制限、トレーニングもそれほど辛くないというイメージ戦略で始めました。
結果的には料金の面で入会してくれる方が多く、「◯◯ザップは高すぎて通えないけど、これくらいならなんとかなるかな」ということで入会してくれる方が多かったです。
パーソナルジムを始めて思ったこと
ジムに通ってくれる方はダイエット目的の方が9割で、後の残りの1割は筋肉をつけたい、体重を増やしたい、スポーツが上手くなりたいといった感じでした。
その中にも肩こりや腰痛、膝痛を持っている方はとても多く、7割くらいの方はそのどれかの症状を持っている印象です。
しかし、パーソナルトレーニングを受けることで体を自発的に動かしたり、体重が痩せることで体が楽になっていくのを実感していただけました。
その中で思ったのは、、、
・筋力を鍛えることの大切さ
・適正体重を保つことの大切さ
・体を鍛えることでメンタルも鍛えられる
ということでした。
体を鍛えることでメンタルも鍛えられるとはどういうことか
体を鍛えることで前向きな気持ちになり、セロトニンやオキシトシンなどの幸せを感じるホルモンが分泌され、メンタルが強くなっている、以前に比べてポジティブな気持ちになっているのがわかりました。
これはクリニックや病院で働いている時はなかったことで、この時体を動かす、筋肉を鍛えることの大切さをより痛感したのです。
パーソナルジムを始めてよかったこと
目標を達成できた時の喜ぶ顔が見れる
なんと言っても「喜ぶ顔が見たい!」これが一番のやりがいです。
ダイエットを決意し、ジムに来てくれたお客様がダイエットに成功された時の達成感のある表情を見る時が一番、「この仕事をしていてよかったな」と思います。
また今までダイエットに何度チャレンジしても続かなかった人が私の指導の元、ダイエットし成功されて感謝の気持ちを伝えてくれる時はトレーナーとして最高の気分です。
何よりも頑張ったのはお客さんであって私はそのきっかけに過ぎないのですが、それでもダイエットの成功に関われたことはとても嬉しく思います。
属性の高い人達とつながることができる
いくら価格を安めに設定しているからといって、簡単に支払える額ではありません。
となると必然的に経営者の方や、お医者さん、弁護士さん、薬剤師さん、看護士さんなど属性の高い方が多くなります。
すると私自身がトレーニングを教えながらも勉強させていただくことがよくあるのです。
これもクリニックや病院で働いている時はなかったことでした。
どうすればお客様に喜んでいただけるか必死に考える
これはジムに限ったことではありませんが、お金を戴く以上どうすればお客様に喜んでもらえるか必死になって考えます。
恥ずかしながら雇われの時は自分は何もしなくても患者さんは勝手にきてくれるといった感じでしたが、自分が先頭にたってやるとなるとそうはいきません。
またジムでは接骨院のように保険が使えないため実費になります。
料金を安めに設定しているとはいえ、そこそこの金額です。
サービスの質が悪ければお客様は絶対に来てくれないのです。
そこでどうすればお客様が来てくれるか、継続してくれるかを必死になって考えることができました。
まとめ
以上が柔道整復師である私がパーソナルジムを開業した理由でした。
接骨院とジムどっちがいいということではありません。
どちらも素晴らしい業種でなくてはならないものだと思います。
ただ少しでもこれから柔道整復師を目指して勉強する人、すでに柔道整復師として接骨院を開業している人、勤務している人の参考になれば幸いだと思い記事にしました。