【頭痛の原因について】筋トレ中に頭痛になる原因と頭痛を予防する方法

頭痛に悩む人は全国に3000万人以上いるといわれます。

頭痛と一言にいっても原因は様々です。

そこで今回は頭痛についてみていきたいのですが、その中でも筋トレ中に起こる頭痛に焦点を当ててみていこうと思います。

「筋トレ中に頭痛がするのはなぜ?」
「筋トレ中の頭痛を予防する方法は?」

などの疑問を解消できるよう内容になっていますので、すでに筋トレ中に頭痛がする方やトレーナーとして筋トレを指導している方は、ぜひ読んでいただければと思います。

では早速みていきましょう。

さまざまな頭痛の原因

片頭痛とは

脳の血管がなんらかの原因によって拡張され痛みを引き起こすと考えられています。

また血管が拡張し三叉神経を刺激することでも、さらに痛みを誘発します。

男性よりも女性の方が3倍以上多いといわれています。

痛みを発症するペースは月に1〜2回程度で、痛みは数時間から3日ほど続くこともあるようです。

片頭痛が起こるきっかけは様々で寝過ぎや寝不足、光や音が刺激となって片頭痛を引き起こすこともあります。

頭痛の前兆として閃輝暗点という視野の中にキラキラ光る小さな点があらわれることもあります。

片頭痛を予防するには、頭痛の引き金となるきっかけを与えないことです。

緊張型頭痛とは

緊張型の頭痛は肩や首回りの筋肉が緊張状態になることにより起きる頭痛で、頭痛の中でも最も多いといわれています。

緊張が高まる原因としては、疲労の蓄積やデスクワークのし過ぎ、パソコンやテレビなどの画面の見過ぎ、身体的ストレスから精神的ストレスまで多岐にわたります。

緊張型の頭痛は片頭痛に比べると、痛みの程度は軽いといわれます。

痛みの特徴は頭全体に圧迫されるような、締め付けられるような痛みがあります。

緊張型の頭痛を予防するには、原因となるストレスや肩、首回りの緊張を緩めてあげることが大切です。

群発型頭痛とは

群発型頭痛はこれまで紹介した頭痛の中で最も痛みの強い頭痛です。

半年から数年の間に周期的に起こり、いちど痛みが出ると1〜2ヶ月ほど痛みが続くといわれています。

頭痛は1日に数回起き、持続時間は数時間に渡ることが多く、夜間に痛みが起きることが多いようです。

痛みの部位は前頭部から眼窩にかけて出るものが多く、頭痛側の結膜の充血や鼻づまり、涙が出る、鼻水が出る、まぶたの腫れなどの症状を伴います。

男女の発生の割合は男性の方が女性より5倍ほど多いといわれています。

頭の血管が過度に拡張することが1つの要因とみられていますが、詳しい原因は定かではありません。

また、お酒を飲むことで発作が起きる可能性があるので、期間中は控えた方がいいでしょう。

筋トレなどの運動中に起こる頭痛

頭痛の種類を確認したところで、次は運動中の頭痛を詳しくみていきましょう。

労作性頭痛とは

筋トレなどの運動中に力を入れたり、踏ん張った際に起こる頭痛のことを労作性頭痛といいます。

詳しい原因はわかっていませんが、緊張型頭痛の一種ともいわれていて、後頚部の筋群の過剰な筋収縮が原因となり引き起こされるとも考えられています。

労作性頭痛が起こるのは高血圧に伴うもの、酸欠で二酸化炭素が増え脳の血管が拡張して頭痛がはじまることもあります。

また脳血管障害や脳腫瘍、心臓病などの疾患を伴っている場合があるので注意が必要となります。

頭痛を予防、改善するには

しっかり準備運動をする

準備運動をせず筋トレなどの負荷の強いトレーニングをすると、急に血圧が上がったり、肩や首回りに力が入ることによって労作性頭痛を引き起こす可能性があります。

筋トレなどの運動をする前は必ず、ストレッチなどの準備運動を怠らないようにしてください。

呼吸を意識する

筋トレの初心者の方だったり、とても重たいウエイトを扱うようなトレーニン具の場合は呼吸を止めてしまっていることがあります。

どうしても重いウエイトを使う際は息を止めた方が力が発揮されやすいのですが、頭痛を誘発してしまう恐れがあります。

頭痛を予防する場合はできるだけ息を止めずに、重りをあげるなどの力を入れる際にしっかり息を吐き、戻す際にゆっくりと息を吸うというのを忘れないでください。

重さではなくフォームにこだわる

筋トレの時は重いオモリを持ち上げようとすると、無意識に息が止まったり肩や首回りに力が入ってしまうことがあります。

そのような場合に頭痛を引き起こすことも多いので、重さにこだわらずオモリは軽めに設定しフォームを意識して効かせるようにおこなうといいでしょう。

回数は少し多めの15〜20回くらいできる重さでおこなうといいでしょう。

水分をこまめに摂取する

体の水分が不足することにより、血液の濃度が高くなり血流が悪くなります。

血流が悪くなると、血管を拡張し血流を少しでもよくしようとするので血管が拡張します。

血管が拡張されると、その周囲の神経を刺激し頭痛が起こります。

頭痛が起こる前にこまめに水分を補給することが大切です。

もし頭痛が起こったら、すぐに水分補給をして安静にすることが必要です。

筋トレや運動に慣れる

筋トレ時や運動時に痛みが出るので、当然負荷の強い運動は避けるべきですが、頭痛が起こる人の特徴として普段、運動が不足している人に起こりやすいということが言えます。

ですので、軽い運動から始めて少しずつ運動の負荷に慣らしていきましょう。

そうすると運動時の呼吸も自然とできるようになったり、無駄な力を入れずに運動をすることが可能となります。

焦って筋肉をつけようとか、痩せようとすることで体に無理な負荷をかけないように注意してくださいね。

姿勢に気をつける

筋トレや運動中でだけでなく、普段から正しい姿勢を意識をすることが大切です。

なぜなら、姿勢の悪さによって肩や首回りの筋肉が緊張した状態になるとそれだけで頭痛を引き起こす可能性があります。

そこにさらに筋トレなどの負荷をかけると、余計に筋肉が緊張した状態となり頭痛を引き起こしてしまいます。

普段から正しい姿勢を意識することが、正しいトレーニングフォームにも繋がります。

特にデスクワークの人や、専業主婦で常に家事をしている方は姿勢が悪くなってしまいがちなので注意が必要です。

こまめに休息を入れる

筋トレ中や運動中に休息をとらなかったり、休息時間が短かいことも頭痛に繋がります。

特に筋トレや運動初心者の方は体力もない状態のことがほとんどですので、運動中の休息は十分にとってあげるようにしてください。

まとめ

筋トレ中の頭痛に関する疑問は解消されたでしょうか。

頭痛は多くの方が経験する症状ですが、その原因は様々です。

また頭痛については解明されていないことも多く、原因がはっきりしないものもあります。

今回、紹介した筋トレや運動中の頭痛の予防、改善法はもちろん効果が期待できるものですが、これだけに頼らず異変がある場合はすぐに専門医にみてもらうことをおすすめします。

せっかくモチベーションが上がって、筋肉をつける、痩せると意気込んだ矢先に頭痛に悩まされるのはとても辛いことでもあります。

焦らずに少しずつ体を慣らしていってあげることが重要です。

そんな頭痛を予防するためにも今回ご紹介したものを参考にし、健康的で効果的な筋トレなどの運動ができるよう実践してみていただければと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

パーソナルトレーニングジム「 The Body Professional 」を経営。小学生から高齢者まで年間延べ2000人のダイエットや体作りをサポート。ダイエットに成功する人が必然的にやっているルールを実践するだけで気付いた時には痩せている。そんな状態を作り出す『ベストスタイルダイエット』を全国に広めるために活動中。ブログ以外でもオンラインでダイエットサポート中。
◆柔道整復師 ◆鍼灸師 ◆パーソナルトレーナー