ストレスが溜まって、その発散に過食して太ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
ストレス社会という時代において、仕事や家事に追われストレスを全く受けずに生活していくのはほぼ不可能だと言われます。
ではストレスを受けてしまったら過食し太る、というサイクルから受け出すことも出来ないのでしょうか。
もちろんストレスを受けないことが一番ですが、過食以外のストレス解消法が見つかれば太らずに済みますよね。
そこで今回は、過食以外のストレス解消法をまとめてみましたのでぜひ参考にしていただければと思います。
具体的なストレス解消法と思考法はこちら
→ストレスを溜めないライフスタイルを築く方法と思考法
目次
ストレスを解消するには
ストレスとは
ストレスという言葉はもともと物理学の分野で使われていた用語です。
物体に対して外側からかけられた圧力のことをストレッサーといい、ストレッサーにより物体に歪みが生じた状態をストレス反応と言います。
私たちは生きているうえで様々な刺激を受けることによって、自分の身体や心に負荷がかかり辛い、悲しいなどの感情がわきます。
そのような感情に歪みが生じた状態雨や、嫌なことや辛い気持ちを我慢し、抑圧することによって処理しきれない感情が蓄積している状態のことをいいます。
ストレスが蓄積すると、身体や心になんらかの体調の変化や、歪みが生じてしまいます。
しかし、ストレスがもたらす影響は悪いことばかりではありません。
適度なストレスは緊張感となり、脳へプラスに働く刺激となります。
ストレスがあることによって目標が明確になったり、ストレスがバネとなり何かを達成させるために頑張ろうという気持ちが働くこともあります。
またストレスがあることによって身体や心を守る機能もスムーズに働きます。
ストレスを受けやすい人の特徴
ストレスを受けやすい人の特徴としては、感情を表に出さない人やまじめな人、神経質な人、周囲に気を配る人、自分のこだわりの強い人、完璧主義者の人などがストレスを抱え込みやすいといわれます。
ストレスを受けにくい人の特徴
ストレスを受けにくい人の特徴は、すぐに切り替えができるタイプの人です。
失敗やミスをしていつまでも引きずってしまうと、どんどんストレスが蓄積します。
失敗したり、嫌なことがあったり、自分の思い通りにならないことがあっても、「仕方ない、また次で挽回すればいい」や「別に気にすることでもないか」「人生こんなもんだろ」と受け流せる性格であればストレスを溜め込みにくいといえます。
ストレスの種類
ストレスと一言にいっても様々です。
ストレスは大きく分けて4つに分けられます。
物理的ストレス
気温や湿度、天候などの気候条件や異臭、騒音、大気汚染など
化学的ストレス
薬物や薬品、公害物質、酸素欠乏、過剰、一酸化炭素、添加物など
生物的ストレス
けがや病気、過労、不規則な生活、睡眠不足など
精神的ストレス
人間関係のトラブル、社会的な環境の変化、失恋、怒り、不安など
これだけあるストレスですから、どのストレスも受けていないという人の方が珍しいでしょう。
ストレス反応
ストレス反応は大きく分けて3つに分けられます。
心理面の症状
物事に対するやる気や活気の低下やイライラ、興味や関心の低下、注意力や集中力の低下、不安、抑うつ、気分の落ち込み、チャレンジ精神がなくなるなどがあります。
身体面の症状
頭痛や肩こり、腰痛、目の疲れ、動悸やめまい、息切れ、胃痛、胃もたれ、食欲低下、便秘や下痢、倦怠感、不眠、生理不順などがあります。
行動面の症状
喫煙量や飲酒量の増加、仕事でのミスや事故、遅刻や早退が増える、笑わなくなる、暴力や暴言を放つなどがあります。
ストレスホルモンのせいで太る?
脳がストレスを感じると、コルチゾールというストレスホルモンを分泌します。
このストレスホルモンであるコルチゾールはセロトニンという食欲を抑制するホルモンを減少させます。
そうすると食欲の抑制が効かなくなり、結果的に食欲がましてしまいます。
またコルチゾールはインスリンの働きも低下させます。
インスリンの働きが低下してしまうと、さらにインスリンを分泌させるので過剰に分泌された状態となります。
インスリンには筋肉や脂肪の合成に働くので、食事で食べたエネルギーで余分なものは脂肪として蓄えられてしまい太るのです。
ストレス解消法
生活編
お風呂に浸かる
ストレスを感じたら、ゆっくりお風呂に浸かりリラックスしましょう。
お風呂につかることで血行が促進され疲労回復効果があります。
また副交感神経が優位になるのでリラックスできストレス発散に繋がります。
ポイントはあまり熱すぎるお湯ではなく、少しぬるめのお湯で10分以上浸かることです。
熱すぎるお湯だと返って交感神経が優位になりリラックス効果が得られません。
またお湯に入浴剤を入れて、香りを楽しんだり、音楽を聴きながらゆっくり浸かるのもおすすめです。
睡眠
睡眠はストレスの発散に非常に効果的です。
睡眠自体が副交感神経を優位にし、体の緊張や疲れから解放してくれます。
日本人の睡眠時間は、他の先進国に比べると短いこともわかっています。
理想は7時間の睡眠を確保できるように意識してみてください。
また睡眠は眠り始めの3時間が最も大切といわれています。
睡眠前にテレビやスマホ、パソコンを見たり頭が冴えたり、興奮するようなことをすると質のいい睡眠がとれません。
質のいい睡眠のポイントは深部体温を下げることです。
お風呂に浸かり深部体温が上がると、その反動で深部体温が下がります。
そのタイミングで布団やベッドに入るようにしましょう。
大きな声で叫ぶ
大きな声を出すのもストレス発散に繋がります。
スポーツをやっている人は自然と声を出すので、ストレスの発散になります。
他にもカラオケに行って熱唱したり、スポーツ観戦やコンサート、ライブに行くのもいいでしょう。
自分にあったものを選んで試してください。
笑う
笑うことも副交感神経を優位にします。
笑うことで、ストレスホルモンの分泌が減少し自律神経のバランスも整います。
さらに笑うことで、ナチュラルキラー(NK)細胞が活性化され免疫力の向上にも繋がります。
笑うことは友達としゃべったり、お笑い番組を観て笑うのもいいですが、実は面白いことがなくても笑えばいいということもわかっています。
何も面白いことがなくても、日頃から笑うように意識しましょう。
泣く
泣くことも副交感神経が優位になり、リラックスすることができます。
辛いことや悲しいことがあった時も思い切り泣きましょう。
泣くことな限らず我慢することは、自分の感情にブレーキをかけるのでストレスにつながります。
自分の感情を表に出すのが苦手という方も多いと思いますが、自分の感情を解放してあげることも大切です。
運動編
ストレッチ
ストレッチにも副交感神経を優位にさせ血行を促進し、リラックスさせる効果があります。
呼吸も大切です。
ゆっくりと鼻から吸って口から吐く、大きな呼吸をすることで胸郭が広がり肋骨周囲のストレッチになります。
仕事中でストレッチする時間や場所が確保できない場合は、大きく深呼吸するだけでも効果があります。
できれば、お風呂上がりにゆっくりストレッチを行いそのまま眠りにつけるといいでしょう。
ウォーキングやジョギング
ウォーキングやジョギングで汗を流すのも効果的です。
あまり早いスピードではなく、ゆっくりとしたペースで20分以上できるのが理想です。
有酸素運動も血行を促進してくれます。
また脳がリフレッシュされ、気分転換にもなります。
寝る前にウォーキングやジョギングすると返って交感神経が優位になって睡眠の妨げになることもあるので、寝る直前は避けるようにしてくださいね。
筋トレ
筋トレは思いっきり力を出すので、ストレス発散になります。
普段のストレスを思い切り筋トレにぶつけてみてください。
血行を促進する作用もありますし、物事を前向きに考えられるポジティブさも得られます。
また汗をかいてリフレッシュもできます。
尚且つ、ダイエット効果もあるので言うことなしですね。
筋トレもウォーキングやジョギング同様に寝る直前にするのは避けるようにしてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ストレスについての疑問は解消されましたか。
ストレスが過度に溜まると体にとって良いことは何一つありません。
また根本的なストレスの原因を排除できるのが理想ですが、なかなかそいうわけにもいかないでしょう。
そうなればいかに溜まったストレス上手に発散できるかがポイントになってきます。
そのストレス発散で過食して太ってしまってはいけないので、今回ご紹介したものを参考にしていただき、ぜひ自分にあったものを試していただければと思います。