グルテンフリーの効果や必要性【グルテンは取るべきではないのか?】

「グルテンフリーって最近、耳にすることが増えたけどグルテンフリーにすると何がいいの?そもそもグルテンって取らない方がいいの?」

このような疑問や悩みにお答えします。

最近、グルテンという言葉を頻繁に耳にするという方も多いのではないでしょうか。

今回はそのグルテンについて、グルテンが体にどのような効果をもたらし、本当に必要のあるものなのかを解説していきたいと思います。

✔️この記事は以下のような方におすすめです

・グルテンフリーの効果について知りたい
・グルテンの必要性について知りたい

しかし実はグルテンフリーは万人におすすめかというと、そういうわけでもないようです。

その理由を深掘りしていきたいと思います。

それでは早速みていきましょう。

グルテンフリーの効果や必要性について

グルテンとは

グルテンとは小麦や大麦、ライ麦などの穀物から生成されるタンパク質の一種です。

そしてグルテンにはグリアジンとグルテニンというタンパク質が含まれていて、この二つが含まれる小麦粉に水を加えて捏ねることでグルテンが作られます。

グリアジンは弾力があり伸びにくく、グルテニンは粘着力が強く弾力は弱いという特徴がありこの二つの特徴を合わせてグルテンはパンのモチモチ感や、うどんやパスタのコシなどを演出しています。

グルテンフリーがおすすめな方

セリアック病

セリアック病というのは聞きなれない病名かもしれません。

セリアック病とは摂取したグルテンが免疫系を刺激して特定の抗体を産生し、この抗体が小腸の粘膜を攻撃し、小腸粘膜が損傷するという自己免疫疾患です。

欧米での罹患率は1%といわれていて、日本での罹患率については詳しくはわかっていないようですが0.7%程ともいわれていますが、欧米の数字よりは少ないと考えられます。
セラミック病の罹患率は1900年代半ばと比べると、4〜5倍増えているそうです。

このようにセラミック病が増えている傾向にあるため、グルテンフリーを推す声が増えてきていると考えられます。

小麦アレルギー

小麦アレルギーは、たまご、牛乳についで多い食物アレルギーと言われています。

小麦アレルギーの原因は、グリアジン、グルテニン、アルブミン、グロブリンというタンパク質であると言われています。

グリアジン、グルテニンはグルテンを構成するタンパク質でしたね。

先ほどご紹介したセリアック病は小麦アレルギーの一種に分類されます。

小麦アレルギーは運動誘発性アナフィラキシーを起こす危険性もあります。

吐き気や呼吸困難、意識障害、鼻炎、最悪の場合には死に至ることもあります。

また即時性のものと遅延型のものがあるので、遅延型の場合では小麦を摂取してから数時間から数日経過してから症状が現れることもあります。

そのため、アレルギーとは気づかずに過ごしている方も少なくないようです。

もし、原因不明の体調不良が続く場合は専門医を受診することをおすすめします。

グルテン不耐症やグルテン過敏症

小麦を食べると調子が悪くなるという方はグルテン不耐症やグルテン過敏症の可能性があります。

セリアック症ほどの重度な症状は出ませんが、小麦を食べているうちにセリアック病に進行してしまう危険性もあるようなので注意が必要です。

小麦を食べることで、頭痛やめまい、下痢や便秘、湿疹などの異常がみられる場合はグルテン不耐症やグルテン過敏症の可能性があります。

そのような症状が見られる場合は、少しの間グルテンを摂取するのを控えてみてください。

もしグルテンの摂取を控えて、体の調子が良くなるのであればグルテンに弱い体質ということが考えられます。

グルテン不耐症の場合では消化異常を起こし、必要とする栄養素を十分に吸収できなく恐れがあります。

またグルテン過敏症ではグルテンを摂取することで小腸の粘膜に炎症をきたす症状もみられます。

グルテンの必要性

上記に紹介した、セリアック病や小麦アレルギー、グルテン不耐症やグルテン過敏症の方にはグルテンフリーにすることによって体調が良くなるので効果的と言えます。

しかし、そうでない人にとってはグルテンフリーにする意味はさほどないかも知れません。

グルテンフリーを行うことで最も注意すべきなのは、食物繊維の摂取が少なくなってしまうことです。

全粒穀物を摂取するのが減ってしまうことで食物繊維の摂取量が減り、便秘や腸内環境の不調に繋がります。

また全粒粉は栄養価が高いため、心臓病や肥満、感染症のリスクなどの疾患を予防する働きがあるともいわれています。

グルテンフリーにすることで、これらの疾患にかかるリスクが上昇する可能性もあります。

自分の体質がグルテンフリーがいいか調べる方法

自分の体質にグルテンが合うかどうかを調べるには、一度グルテンを抜いた生活をしてみることが一番です。

3週間ほどグルテンフリーの生活を試してみて、体調が良くなるようであればグルテンが体質に合わないのかも知れません。

まとめ

✔️グルテンフリーがおすすめな場合

・セリアック病である
・小麦アレルギーである
・グルテン不耐症やグルテン過敏症である

上記のようにグルテンが体に合わない体質の人は、グルテンフリーにすることで体調が良くなるのでグルテンフリーはおすすめできると言えます。

しかし上記のような症状を持っていないのに、無理にグルテンフリーにする必要はないと考えられます。

ですが実際にセリアック病などのグルテンが体に合わない体質の人が全国的に増えている傾向にあることは間違いないようです。

もし自分がグルテンを摂取することで体調が悪くなっているかも知れないと、心当たりがある場合は専門医を受診するようにしてください。

この記事が少しでも何かの役に立てば幸いです。

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パーソナルトレーニングジム「 The Body Professional 」を経営。小学生から高齢者まで年間延べ2000人のダイエットや体作りをサポート。ダイエットに成功する人が必然的にやっているルールを実践するだけで気付いた時には痩せている。そんな状態を作り出す『ベストスタイルダイエット』を全国に広めるために活動中。ブログ以外でもオンラインでダイエットサポート中。
◆柔道整復師 ◆鍼灸師 ◆パーソナルトレーナー