プリン体というと痛風の原因といわれるように悪いものだと考えている方が多いと思います。
では本当にプリン体は体にとって悪いものなのでしょうか。
この記事では、、、
「プリン体の役割は何か」
「プリン体はどれくらい摂取してもいいのか」
「プリン体が多く含まれる食べ物は何か」
などの疑問を解消できる内容になっています。
プリン体に対して、これらの疑問がある方は是非チェックしていただければと思います。
目次
プリン体とは
プリン体について
プリン体というと悪いイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、実はプリン体は私たちの体の中に常に存在しています。
プリン体は細胞の核である、DNAやRNAの構成要素なのです。
また筋肉を使うときのエネルギーの伝達物質になったりと、私たちの体を構成するうえで欠かせない成分なのです。
プリン体は食事などから摂取して体内に蓄積されるというイメージが強いかと思いますが、体内で作られるプリン体は7〜8割を占めていて、食事から摂取する量より多くなります。
プリン体は体内でどのようにして作られるのか
・エネルギーを消費することで作られる
・新陳代謝で作られる
体は常に新陳代謝を繰り返しています。
プリン体は体の細胞を核となるDNAやRNAを構成する成分ですから、新陳代謝が行われ細胞が古いものから新しいものに入れ替わるときに核となる部分が放出され分解されます。
その分解される過程でプリン体が生まれます。
・エネルギーを消費することで作られる
激しい運動をするとエネルギーを大量に消費します。
その際に細胞も破壊されてしまうのですが、その際にプリン体がエネルギーであるATPの燃えカスとして作られるのです。
プリン体と尿酸値の関係
プリン体は新陳代謝やエネルギー消費の過程で作られ、作られたプリン体は肝臓で尿酸に作り替えられます。
この尿酸値が高くなると痛風や高尿酸血症になってしまいます。
プリン体の多い食品
では、どのような食品に多くのプリン体が含まれているのでしょうか。
プリン体は食品100mg中に300mg以上含まれている場合は高含有だといえます。
食事から摂取する100mg中のプリン体の含有量をみていきましょう。
食べ物では、、、
食品 | 含有量 |
---|---|
煮干し | 746.1mg |
鰹節 | 493.3mg |
干し椎茸 | 379.5mg |
鶏レバー | 312.2mg |
などの乾物やレバーに多く含まれています。
飲み物では、、、
食品 | 含有量 |
---|---|
ビール | 4.35~6.86mg |
ウイスキー | 0.1mg |
日本酒 | 1.2mg |
紹興酒 | 11.6mg |
ワイン | 0.4mg |
焼酎25% | 0.0mg |
いかがでしょうか?
こうして比べてみるとアルコールよりも圧倒的に食事から摂取する方がプリン体は多くなります。
プリン体の1日摂取目安量
プリン体の1日の上限摂取量は400mgまでに抑える方がいいでしょう。
プリン体の含有量の多い食事を摂取するとすぐに上限摂取量になってしまうので注意しておいてください。
プリン体を減らして尿酸値を下げるには
・適度な運動
・ストレスの発散
・水分をしっかり摂取する
・乳製品を摂取する
・カリウムを摂取する
・食べ過ぎ飲み過ぎに気をつける
これは当然ですが、何と言っても食べ過ぎや飲み過ぎを防ぐことでプリン体の摂取を抑えることが大切です。
・適度な運動
適度な運動で汗をかいたり、ストレスを発散することで尿酸を体外に排泄することができます。
・ストレスの発散
ストレスは尿酸値を上げることがわかっています。
うまくストレスを発散するようにしましょう。
・水分をしっかり摂取する
水分をしっかり摂取することで代謝が良くなります。
また体から尿として排泄することで尿酸値を下げることもできます。
・乳製品を摂取する
牛乳やヨーグルトを摂取することでも尿酸を排泄を増やして尿酸値の上昇を防ぐことも可能です。
・カリウムを摂取する
カリウムを摂取することでも尿の排泄が増えます。
カリウムが多い食品はバナナやアボカド、大豆などです。
これらを意識して摂取するといいでしょう。
プリン体とはのまとめ
プリン体に関する疑問は解消されたでしょうか。
プリン体が体にとって必要不可欠なものだったのは意外だったかもしれません。
またアルコールよりも食事から摂取するプリン体の方が多く、尿酸値が高くなり痛風などの疾患につながる恐れもあるので食べ過ぎ、飲み過ぎには十分気をつけてください。
また尿酸値を下げる対策も参考にしていただけたらと思います。
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