【太るのも才能!?】太りやすい人と太りにくい人の違いについて

太るのも才能だ!!」なんてことを耳にしたこともある人も多いのではないでしょうか。

では実際のところ太ることは才能によって左右されるのでしょうか。

この記事では、そんな疑問を掘り下げてわかりやすく解説していきたいと思います。

太りやすい人と太りにくい人の違いについて

結論から言うと太るのも才能です。

詳しく説明します。

太るために必要な要素

インスリンの分泌

栄養を吸収するためにはインスリンというホルモンの分泌が重要です。

いくら栄養を摂取してもそれに見合うだけのインスリンが分泌されていないと、太ることはできません。

特に日本人は欧米人に比べて、インスリンの分泌能力が弱く欧米人のように太ることができない方がほとんどです。

外国に行ったり、日本の街中で外国人を見かけると日本人よりはるかに太っている人を見かける機会も多いと思います。

ですので100㎏を超えるような体重になれることは、努力だけではどうすることもできないことであり才能と言えることなのです。

インスリンの分泌によって太るメカニズム

インスリンが分泌されることによって、糖質は血液中からなくなってしまうのではなく、血液中から全身の細胞内へ移行した結果、血糖値を下げてくれます。

全身の細胞はインスリンの作用によって、糖を栄養として吸収し血液中からは糖が減り血糖値を下げてくれるというわけです。

そして太るというのは、細胞に吸収しきれなかった栄養が脂肪の形で蓄えることのできる脂肪細胞へと余分な栄養が送られます。

多くの栄養を脂肪細胞が受け取ることで脂肪細胞が大型化し、その結果太る。

これが太るメカニズムです。

ですので太るためには脂肪細胞が多くの栄養を受け取れる状態であることが必要不可欠です。

そのために必要なことは、多くの栄養を摂取し、その栄養を細胞内に運び込むための十分なインスリンが必要になるといわけです。

太れない、太らないということは

「太りたくても太れない」「また食べても全然太らない」という方もいるでしょう。

そのような人は、栄養が不足しているかもしくはインスリンの分泌が弱い、またそのどちらも兼ね備えている可能性が高くなります。

ですので、食べる量が同じでも太りやすい人と、太りにくい人がいるのはインスリンの分泌量に違いがあり、インスリンの分泌が過剰に出過ぎない人の方が太りにくくなります。

また、インスリンの初期分泌が悪く、遅れて過分泌されるというパターンの人もいます。

この場合は、結果的にインスリンが過分泌されるので太りやすいと言えます。

太りにくくするためには

太りにくくするためには、インスリンの分泌が追いつかないような速さで血糖値を上昇させないことが重要です。

低GI値の食べ物を選ぶ

GI値とは、グリセミックインデックスのことで食材の血糖値の上がりやすさを示したものです。

GI値が低い食材というのは、血糖値が上がりにくくインスリンの分泌が過剰になるのを防いでくれます。

野菜から食べる

食事をする際に、野菜→肉、魚などのタンパク質→お米などの主食という順番で食べるのもインスリンの過剰分泌を防ぐうえでは効果的です。

この順番をお米などの主食から食べてしまうと、インスリンが過剰に分泌されて太りやすくなります

ゆっくり良く噛んで食べる

早食いをするとその分、必要なインスリンの分泌が追いつかず、遅れてインスリンの過剰分泌に繋がってしまいます。

ゆっくり良く噛んで食べることは、インスリンの分泌を正常に行い太りにくくするためにも効果的ということです。

まとめ

太れる人は、十分なインスリンの分泌能力が高いということが言えます。

これが「太れることも才能」と言われる所以です。

ちなみに日本人が太りにくく、欧米人が太りやすいのはこれまでの食文化に関係があるとも言われています。

欧米では、狩猟を主にして栄養を摂取していました。

狩猟で得られた食料は長期間の保存には不向きです。

そのため短期間で食べる必要があり、蓄えておくためには自らの体内に蓄える必要があったのです。

自らの体内に栄養を蓄えるためには多くのインスリンを分泌させ、体内の細胞内に蓄えるために太れる能力が高くなっていったと考えられます。

また日本人のような農業で作った農作物を栄養にして生活してた民族は体内に栄養を蓄えることをしなくても蔵に保管しておくことが可能だったために必要なときに、必要な分だけ栄養を摂取することができました。

そのため自らの体内に余分な栄養素を蓄えておく必要がなかったため太るという能力が高くならなかったとも言われています。

このように太ることは一種の才能ですが、太れるからといって太りすぎた状態では体にとって不健康なのはいうまでもありません。

太れる才能は持ちつつも、太り過ぎない適正な体重を維持することが重要と言えるでしょう。

おまけ

糖尿病の方は太っている人が多いと思われがちですが、太れない人も糖尿病になるリスクはあります。

なぜならインスリンの分泌量が少なく血糖値の上昇を補いきれずに糖尿病を発症ということもありえます。

これが欧米人であれば、太っていてもインスリンを分泌する能力が高いので太っていても糖尿病になりにくいということもあるのです。

ですので、日本人の場合は食べ過ぎが原因で糖尿病を発症してしまった方は食事療法が必要ですが、インスリンの分泌量が少ないだけで食事量には問題のない方もいます。

インスリンの分泌量が少ないことが原因であれば、体外からインスリンを補う必要があります。

このように原因に合わせて対処方法を考えていかなくてはいけません。

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パーソナルトレーニングジム「 The Body Professional 」を経営。小学生から高齢者まで年間延べ2000人のダイエットや体作りをサポート。ダイエットに成功する人が必然的にやっているルールを実践するだけで気付いた時には痩せている。そんな状態を作り出す『ベストスタイルダイエット』を全国に広めるために活動中。ブログ以外でもオンラインでダイエットサポート中。
◆柔道整復師 ◆鍼灸師 ◆パーソナルトレーナー