カテキンが体にいいというのはご存知の方も多いかと思います。
しかし、どのようにいいのか詳しく知っている方は多くはないのではないでしょうか。
✔️この記事の内容
「カテキンはどれくらい摂取すればいいの?」
「カテキンはどんなものに多く含まれているの?」
このような疑問にお答えする内容です。
3分程度で読み終わります。
カテキンについて詳しく知りたい方は是非チェックしてみてください。
では早速みていきましょう。
カテキンとは
カテキンはポリフェノールの一種です。
お茶に苦味や渋みの元となる成分です。
カテキンの種類
カテキンには4種類あります。
・エピガロカテキン
・エピカテキンガレート
・エピガロカテキンガレート
このうち、エピカテキンとエピガロカテキンは遊離型、エピカテキンガレートとエピガロカテキンガレートはエステル型と呼ばれます。
遊離型の方が苦味があり、渋味がほとんどなく穏やかで甘みを感じさせる味といわれています。
エステル型は強い苦味と渋味を持ちます。
どちらも冷水には溶け出しにくく、特にエステル型は溶け出しにくいといわれています。
カテキンの効果
・抗菌、殺菌作用
・脂肪低減効果
・コレステロール低下作用
・抗ウイルス作用
・抗アレルギー作用
・虫歯予防作用
・免疫機能の向上
・抗酸化作用
人は常に酸素を体内に取り入れています。
その中で酸素は二酸化炭素や水と体外に排出されますが、様々なストレスや喫煙、紫外線などの影響で酸素の一部が活性酸素になってしまいます。
通常ではSOD(スーパーオキシドジムスターゼ)という酵素が活性酸素を無毒化してくれています。
しかし活性酸素が増え過ぎてしまうとSODだけでは処理仕切れません。
この活性酸素が体にとっては有害となり、活性酸素が増え続けると様々な症状が出てきてしまいます。
皮膚や血管の老化、生活習慣病の活性酸素の影響を受けています。
カテキンにはこの活性酸素を除去する作用があります。
・抗菌、殺菌作用
カテキンには抗菌、殺菌作用もあります。
特に食中毒の予防に効果的です。
食中毒は細菌が生成した毒素を摂取しておこる毒素型の食中毒と、食べ物と一緒に細菌を摂取してその細菌が直接、胃や腸などに付着する感染型があります。
このどちらにもカテキンは効果的で、毒素型には毒素を消す解毒作用があり、感染型には細菌の細胞膜を破壊する殺菌作用があります。
またその他にも腸管出血性O157やマイコプラズマ肺炎を起こす菌、抗生物質へ耐性を持つ黄色ブドウ球菌(MRSA)、水虫の原因菌である白癬菌などに対しても効果があるといわれています。
・脂肪低減効果
カテキンは脂肪を減らす効果もあります。
高濃度のカテキンを摂取すると、血中にカテキンが増えます。
そのカテキンが肝細胞へ達し、肝臓から脂肪を燃焼させるための酵素を増やしたり活性化させたりするのです。
この結果、脂質代謝を活発にしたい脂肪の減少に効果的だと考えられているのです。
・抗ウイルス作用
ウイルスは細菌と違い自ら増殖するのではなく、細胞にひっついてその細胞の中で増殖します。
ウイルスは細胞にひっつく際にジョイントと呼ばれる部分を細胞にひっつけるのですがカテキンはこのジョイント部分を防ぎ細胞にひっつけなくしてしまいます。
例えばワクチンによる予防をしても、その抗体の型が違えば感染してしまいますがカテキンの場合はジョイント部分に作用するのでウイルスの型に関係なくウイルスの感染を防ぐことができます。
・抗アレルギー作用
アレルギーはアレルゲンというアレルギーを引き起こす物質が体の中にある抗体と反応することで起こる炎症反応です。
この炎症反応はヒスタミンなどの炎症性物質が放出されて起こるのですが、カテキンにはこのヒスタミンの放出を抑制する働きがあるといわれています。
・虫歯予防作用
カテキンは虫歯菌の増殖を抑えたり、歯垢がひっつくのを防いだりする働きがあります。
その他にも虫歯酵素を抑えたり、歯を溶かす酸を抑える働きもあると考えられています。
・免疫機能の向上
カテキンはマクロファージを活性化させ、免疫力を高めてくれます。
マクロファージは体内に入ってきた異物や細菌を消化してくれます。
そしてその異物や細菌の情報を記憶し、また同じ異物や細菌が侵入してきても対処できるようになり免疫力アップにつながるのです。
カテキンを多く含む食材
緑茶、煎茶、番茶、ほうじ茶、抹茶、大豆、小豆、ココアなどに含まれています。
カテキンは濃いめに入れた緑茶や抹茶に多く含まれます。
カテキンは茶葉が日光を浴びるほど増えます。
ですので新茶よりも2番茶、3番茶と摘む時季が遅くなるほどカテキンの量が多くなります。
カテキンの摂取目安量
食事摂取基準において明確なカテキンの摂取目安量は決められていません。
しかし緑茶であれば10杯程度であれば問題ないと考えていいでしょう。
カテキンの副作用
緑茶を飲むとカテキンと同時にカフェインも摂取することになります。
緑茶1杯(150ml)にカフェインは30mgになります。
カフェインの摂取目安量は、
欧州食品安全機関(EFSA)によると成人では1回の摂取で1回に体重×3mgまで、1日の摂取で1日に体重×5.7mgまでとされています。
また妊婦や授乳婦は日200mgまでとされています。
と考えると緑茶10杯を飲むとカフェインを300mgを摂取することになるので、体重60kgの人が1日に摂取できるカフェイン量ほどになります。
自分のカフェイン摂取許容量を確認したうえで緑茶を摂取するようにしてください。
カフェインについての詳しい記事はこちらを確認してください
→【カフェインの効果とは】知っておくべきカフェインの効果と注意点
カテキンとはのまとめ
カテキンについての疑問や悩みは解消されたでしょうか。
カテキンには体にうれしい様々な効果が期待できますので日常的に適切な量を摂取するといいでしょう。
くれぐれも摂取のし過ぎには注意してくださいね。
是非カテキンを効果的に摂取して健康的な体を手に入れてください。
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